外壁にカビができる原因と対処法について
- houselab39
- 2023年10月30日
- 読了時間: 4分
外壁にカビが発生し、見た目を良くしたいと考えている方やカビの発生を抑えたいと考えているは多いと思います。
実は、外壁のカビを不適切に処理すると、外壁材を損傷し、通常の外壁の寿命が短縮されたり、逆に状況が悪化する可能性があります。
この記事では、こうした問題を予防する方法と、カビが生じる原因について説明します。
外壁にカビが発生する原因とは
外壁の劣化や美観損失を引き起こす厄介なカビは、おおむね風呂場のカビと同様に、湿気、日照、風通しなど、カビにとって好ましい環境が整った結果、外壁に繁殖します。
外壁にカビが繁殖する主な原因は以下のとおりです。
湿気 湿度の高い環境がカビの繁殖に適しています。雨や雪、湿気の多い気候条件にさらされた外壁は、カビの発生が促されます。
日照不足 外壁に日光が当たらない場所では、湿気が蓄積しやすく、カビの生育環境が整いやすいです。
不適切な通気 適切な通気が確保されていない場合、湿気が外壁にこもり、カビの発生が促進されます。
汚れやほこりの蓄積 外壁に汚れやほこりが蓄積すると、それがカビの栄養源となります。
通常、室内のカビは早期に気づきやすいですが、外壁のカビは目立たないことが多く、気づくのが遅れ、結果としてカビが増殖し、壁の一部を完全に覆う状況に発展することもあります。
外壁にカビが生えた場合、早期発見と適切な処理が重要です。適切な清掃や外壁の保護措置を行うことで、外壁の寿命を延ばし、美観を保つことができます。
カビとコケの見分け方
外壁に生えるものは、カビとコケの2つの主要な種類があり、それらを見分ける方法には色合いと生育場所が主な指標となります。
まず、カビとコケのもともとの違いは、カビが菌類であるのに対し、コケは植物であることです。この点からして、カビとコケはまったく異なる生物です。
カビの特徴として、カビは特定の条件下で繁殖し、栄養、日光、水分などが整っていないと増殖しません。 これに対して、コケは日光と水分さえあれば生き残ることができます。コケは光合成が可能で、日当たりが良ければ繁殖しやすく、カビとは異なります。
被害面について比較すると、カビは外壁に付着しても通常、外壁自体には比較的軽微なダメージしか与えませんが、人体への影響があります。カビは健康問題を引き起こす可能性があります。
一方、コケは外壁の劣化を促進する可能性が高いため、建材にダメージを与える危険性がありますが、人体への影響はありません。コケは建物の外観を悪化させるだけで、健康には影響を及ぼしません。外壁の美観と耐久性を保つために、カビとコケの適切な管理が重要です。
外壁カビの落とし方とは?
①業者に依頼してカビを落としてもらう方法
軽度のカビ汚れが外壁にある場合、高圧洗浄を使ってカビを取り除くことが一般的な方法です。しかし、より深刻なカビ汚れがある場合、業者に依頼して専門的な対処が必要となります。
カビが外壁塗装から繁殖している場合、最善の方法は外壁を再塗装することです。新しい塗料にはカビの成長を抑制する成分が含まれていることがあります。この方法は効果的で、外壁の美観を回復し、将来のカビの発生を防ぎます。
②自力でカビを落とす方法
自力で外壁のカビを落とす場合、市販の薬剤を使う方法と高圧洗浄で落とす方法の2種類があります。
自分で落とす場合、入手できる道具やできることなどに限りがあるため、繁殖しているカビの規模によっては自力では対処が難しい可能性もあります。
自力でカビを取り除くこともできますが、より深刻なカビ汚れや大規模なカビの問題に対処する際には、専門業者に依頼することが確実で効果的な選択です。業者は適切な装備と専門知識を持っており、カビの根絶と将来の再発を防ぐための対策を提供してくれます。時間や費用がかかるかもしれませんが、確実性と長期的な利益を考えると、業者に依頼することが賢明な選択です。
外壁のカビ発生を予防する方法とは
①防カビ用の塗料を使用する
外壁塗装に使う塗料には、防カビ性が高い塗料が存在します。
カビは外壁材に直接生えるわけではなく、塗料の上から発生します。
そこから根を伸ばしたり、塗料のひび割れなどから水分を通して直に外壁材で増殖するため、塗料はカビ対策において最重要です。
②風通しを良くする
外壁の周囲に物を置かないようにすることで、風通しを改善し、カビの繁殖をある程度防ぐことが可能です。


