リフォーム費用の支払方法と支払時期、上手な支払方をご紹介!
- houselab39
- 2024年3月2日
- 読了時間: 9分

新築から10年も経つと、屋根や外壁などの劣化が目立ち始め、様々なリフォームが必要になってきます。しかし、リフォーム費用を一括で支払うとなると、家計への負担は大きくなります。住宅のリフォーム工事と一口に言っても、10~30万円程度で完了する小規模なものから、700万円~1,000万円近くかかる大規模なものまで、費用は千差万別です。リフォーム工事における支払方法は、工事規模によって支払回数や支払時期が異なります。今回の記事では、リフォーム費用や支払方法と支払時期、上手な支払い方をご紹介していきます。
1.リフォーム費用の支払方法
リフォーム費用の支払方法には大きく下記の4つがあります。メリットとデメリットをまとめてみました。
(1)現金
現金で支払うメリットは、振込手数料や利息が発生しない等があります。
しかし、多額のお金を現金化しなければならない、というデメリットもあります。
(2)銀行振込
業者の指定口座に振り込みのみで済むため、現金化する必要はなく振込日も好きなタイミングで選べます。ただし、振込時に手数料が発生してしまいます。
(3)クレジットカード
現金や振込と違い、必要に応じて分割払いも選択でき、一度に多額の現金を用意する必要がなくなります。さらにカードによっては、ポイントが貯まるというメリットがあります。
ただし、分割払いは手数料が発生してしまいます。カードの種類によっては工事金額が上限を超えてしまったり、もしお使いのカードがリボ払いに設定されていると、返済がいつまでたっても終わらず余計な支払いが発生するので注意が必要です。
(4)リフォームローン
まとまった資金がないけれど、外壁や屋根の塗装などの住宅リフォームを済ませたいという方にはリフォームローンです。リフォームローンでは、30回、60回、120回など支払い回数を選択できます。
百数十万円のリフォーム費用を毎月数万円ずつの返済になるので、家計や貯蓄への負担が少なくなります。ただし、ローンを利用するためには、事前に審査に通過する必要があり、審査に落ちてしまうと、リフォーローンは利用できません。
また、住宅ローンなど他にローンが残っていると、同時に返済することになってしまいます。少ない金額で長期にわたって返済すると、その分も利子も増え、合計支払い金額も増えてしまう可能性もあります。
2.金額別の支払方法
(1)小規模な工事「~100万円」
工事完了後に工事費用の100%を一括でお支払いいただくケースが一般的です。
(2)大規模な工事に支払い時期と割合「100~500万円」
① 着工前 工事費用の30%程度
② 金額が大きいと工事中に30%
③ 竣工・引渡し後 残額の支払い+工事の追加・変更があった場合の費用
※会社にはよって異なります
3.支払回数
(1)一括支払い
化粧洗面台やトイレのみの少額リフォームなど、100万円以下の工事の場合、一括払いが一般的です。
① 支払方法
銀行振込:事前に振込手数料を確認しておきましょう。
手渡し :領収書を必ず発行してもらいましょう。
② 注意点
現金を用意しておく必要があります。
複数回に分けて支払う場合は、事前にリフォーム業者と相談しましょう。
(2)分割払い
リフォーム費用をスムーズに支払うための分割払い
リフォーム費用は高額になることが多いため、多くの方が分割払いを利用しています。
① 分割払いの仕組み
消費者ローンとは異なり、計画的な返済ではなく、契約を円滑に進めるための支払い方法です。
一般的に2~3回に分けて支払います。
回数や時期は契約書に記載されています。
② 分割払いを利用する際の注意点
契約書の内容をよく確認し、不明点は担当者に質問しましょう。
万が一、契約書に支払い回数や時期が記載されていない場合は、必ず担当者に確認し、記載してもらいましょう。
③ 支払い回数と時期の例
2回払い 契約時 :50% 工事完了時:50%
3回払い 契約時:30% 工事中:30% 工事完了時 + 追加工事等:40%
④ 高額なリフォームの場合
数百万円~1千万円程度の高額なリフォームの場合は、3回払いが選ばれることが多いです。
⑤ 重要ポイント
分割払いは契約履行のための支払い方法です。
上記はあくまで目安であり、契約書の内容が優先されます。
契約書の内容をよく確認し、不明点は必ず確認しましょう。
参考情報 :国土交通省>リフォームトラブル相談窓口
※会社にはよって異なります
4.リフォームローンについて
ひとくちにリフォームローンといっても、申込先はいくつか選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットもありますのでご注意ください。
(1)住宅を購入するときに利用した金融機関にリフォームローンを申込む
住宅ローンが残っている場合、同じ金融機関にリフォームローンの相談をすることで、お得な選択肢が見つかる可能性があります。
① 住宅ローンを活用するメリット
低金利で借りられる可能性がある
一体型ローンへの借換えで、支払い手続きを簡潔にできる
すでに住宅ローンの審査に通っているため、リフォームローンの審査が有利になる可能性がある
②注意点
金融機関によって審査方法や条件が異なる
住宅ローンによっては、リフォームローンに利用できない場合がある
③ 具体的な活用方法
リフォームローン: 金額が小さいリフォームに適している
一体型ローン: 住宅ローンとリフォームローンを一つのローンにまとめ、支払い手続きを簡潔にする
④ 相談のポイント
希望するリフォーム内容と予算を伝える
住宅ローンの種類と残高を伝える
金融機関の審査基準を確認する
⑤ その他
複数の金融機関に相談し、比較検討することをおすすめします。
契約書の内容をよく理解してから署名しましょう。
(2)別の金融機関に申し込む
返済中ローンの金融機関ではリフォームローンに対応していなかったり、リフォームローンの審査に落ちてしまった時は別の金融機関に新規で申し込むことになります。
① 別の金融機関でリフォームローンを利用する際の注意点
金利: リフォームローン単体で利用すると、住宅ローンよりも金利が高くなる場合があります。
支払い負担: 複数のローンを同時に支払う場合、支払い負担が大きくなります。
② 一体型ローンへの借換え
複数のローンを一つのローンにまとめることで、支払い手続きを簡潔にすることができます。
一体型ローンへの借換えの注意点
手数料: 抵当権設定費用など、数万円の手数料がかかります。
審査: 住宅ローンと同じく、審査があります。
③ 相談と比較検討
希望するリフォーム内容と予算を伝える
金利や手数料を比較する
複数の金融機関に相談し、比較検討する
(3)外壁塗装業者が提携するクレジット会社のローン
一部の塗装業者は、支払い方法としてクレジット会社のリフォームローンを提供しています。
① クレジット会社リフォームローンのメリット
塗装業者側が申込書記入や必要事項調査を進めてくれるため、手続きがスムーズ
金利が低い場合が多い
ポイントが貯まる場合が多い
② クレジット会社リフォームローンの注意点
利用できる業者が限られている
金利や手数料は各社異なる
審査基準は各社異なる
③ 利用可能か確認
契約前の打ち合わせで、クレジットカードローンの利用が可能か確認しましょう。
5.リフォームローンや金利の違い
リフォームローンを利用する際には、金利は重要な要素です。金利が高いほど、利息を含めた総合返済額が高くなります。
① 金利タイプ
リフォームローンには、大きく2つの金利タイプがあります。
固定金利タイプ: 申し込み時に設定された金利が完済まで適用されます。
メリット: 金利が変動しないため、返済計画が立てやすい
デメリット: 金利が相場より高くなる可能性がある 繰上げ返済手数料が高額な場合が多い 変動金利タイプ: 市場金利に基づき、定期的に金利が変動します。
メリット: 申し込み時の金利が低い 繰上げ返済手数料が無料の場合が多い
デメリット: 金利が上昇し、返済額が予想以上に高くなる可能性がある 最終的な返済額がわからない
② 自分に合った金利タイプを選ぶ
どちらの金利タイプが良いとは一概に言えません。
月々の返済額と最終的な支払額を重視する場合は固定金利
繰上げ返済を行い、安いうちに完済したい場合は変動金利
ご自身の状況や返済計画に合わせて、最も適正な金利タイプを選びましょう。
6.支払い方の注意点
リフォーム工事費用を事前に全額支払うことは、最大のリスクを伴います。
① リスク:リフォーム業者倒産による被害
工事が完了する前に業者が倒産してしまう可能性があります。
契約書を結んでいても、被害を受けるケースは過去に何度も発生しています。
優良企業であっても、経営状況悪化による倒産はどの業界でも起こり得ます。
② 一括支払いの要求に対する注意点
事前に一括支払いを要求される場合は、注意が必要です。
少額リフォーム(50万円未満)では、一括支払いが求められることもあります。
工事完了後の支払い提案は、業者によっては拒否される可能性があります。
③ 安全な支払い方法
分割払い: 工事の進捗に合わせて支払う方法
中間払い: 工事の節目ごとに支払う方法
銀行振込: 業者指定の口座に振り込む方法
クレジットカード: ポイント還元などのメリットがある
④ 事前に確認すべき事項
契約書の内容: 支払い方法、キャンセル料、保証内容などを確認
業者の評判: 過去にトラブルがないか調査
複数の業者から見積もりを取る: 費用やサービス内容を比較
不明点は必ず質問する: 契約前に疑問点を解消
7.まとめ
支払方法には現金、銀行振込、クレジットカード、リフォームローンなどがあります。それぞれメリット、デメリットがありますので注意が必要です。
支払回数は、小規模工事だと着工前、完了後の2回に分けて工事費用を支払う業者があり、100万円未満だと一括の場合が一般的です。大規模工事だと着工前、着工中、完了後のおおよそ3回に分けて工事費用を支払う業者が多いです。
工事途中の場合、リフォーム業者倒産等のリスクを考え、大きな金額を一括や工事完成前に支払うのは避けた方がいいでしょう。まとまった資金がなくとも、リフォームローンを利用できればリフォームすることが可能になります。
リフォームローンは借入や申込、補助金などをうまく利用し無理の返済にしましょう。