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コロニアルとはどんな屋根材?メリット・デメリットを解説!

更新日:2024年9月15日


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1.コロニアルとは?


コロニアルとは屋根材の一種で、セメントや繊維を薄い板に加工した屋根材です。1枚あたりタタミ1畳ほどの大きさで、住宅の屋根に敷きつめたあと釘や接着剤で固定して使われます。コロニアルは、日本の住宅の屋根材としてはもっとも普及しており、修理やリフォーム工事に対応している業者も数多くいます。

コロニアル製の屋根は、平らなシワのある板が張り合わされた見た目をしています。業者によっては、コロニアルを別名の「スレート」「カラーベスト」と呼ぶこともありますが、基本的には同じものです。

この記事では、コロニアル屋根の特徴やメリット/デメリットを詳しく解説します。



2.コロニアル屋根のメリット・デメリット


コロニアル屋根の特徴を、他の屋根材と比べながら見ていきましょう。

今回は、他の代表的な屋根材である「ガルバリウム鋼板(金属屋根)」と「陶器瓦(和瓦)」と比較を行いました。


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3.コロニアルの 3つのメリット


(1)価格が安い

コロニアルは価格が安価な屋根材で、施工費用を安くすることができます。3種の屋根材と価格を比較すると以下のようになります。

屋根材 

屋根材の一般的な価格

コロニアル

4,000~8,000円/㎡

ガルバリウム鋼板

6,000~12,000円/㎡

陶器瓦

9,000~16,000円/㎡


(2)色やデザインが豊富

コロニアル屋根は、黒・茶・グレーなどの定番色から、ブルーやグリーンなど様々なカラーリングの製品が販売されています。

色だけでなく表面の模様にも多くの種類があり、デザインの選択肢が豊富な屋根材といえます。

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(3)軽くて耐震性が高い

金属屋根材には一歩劣りますが、コロニアルは重量が軽いの屋根材です。軽いことで建物にかかる負担を小さくし、地震の揺れで建物が傷ついたり、倒壊してしまう危険を下げることができます。


<屋根材ごとの重さの比較>

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4.コロニアルのデメリット

コロニアルはすぐれた屋根材ですが、一方でデメリットもいくつかあります。


(1)割れやすい

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コロニアルは薄いセメントの板なので、上に人が乗ったり、強い風が吹いたりするとヒビが入ることが多い素材です。瓦やガルバリウム鋼板に比べて割れやすい屋根材と言えるでしょう。


(2)メンテナンス頻度が多い

前述の屋根材のもろさもあって、コロニアルの屋根は異常がなくても5年を目安に点検・補修を受けることをオススメします。

他の屋根材に比べてメンテナンスの機会が多くなるため、負担に感じる方もいるでしょう。


(3)耐用年数が短め

コロニアルの耐用年数(寿命)は、他の屋根材に比べてやや短めの年数です。

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(4)アスベストの処理費用がかかる場合がある

古いコロニアル屋根には「アスベスト」(石綿)が使われているものがあります。

普通に住んでいるだけなら問題はないのですが、屋根リフォームや解体工事をする場合は、アスベストが飛散しないための対策費用が追加で約20~60万円ほどかかります。



5.コロニアル屋根のメンテナンス方法


コロニアル屋根の修理・メンテナンスと実施時期は、「屋根のヒビ割れの点検・補修」を5年おきに、「屋根棟の交換」を15年目に、「屋根の葺き替え」を30年目に、それぞれ行うのがオススメです。


(1)新築から5年おきに「ヒビ割れの点検・補修」

コロニアルは割れやすいため、工事で上を歩くときにどうしても微細なキズが入ってしまいます。そのごく細かいキズやヒビが、日光や風雨にさらされるうちに広がってくるのが、おおよそ5年目となります。そのため、このタイミングで業者によるヒビ割れの点検・補修を受け、雨漏りや屋根の剥がれなどを未然に防ぐのがオススメです。

メンテナンス作業の内容は、ヒビが入っている部分の裏側に接着剤を注入する作業となります。費用は2~4万円です。

以降も5年おきに同様の点検・補修を受け続けるのが理想です。


(2)築15年目に「棟の交換」

棟(むね)とは、屋根の頂上にある板金でできたのフタのことです。

屋根の棟は、年数が経つうちに固定に使われているクギが弱くなり、台風の際に外れて飛んでしまうリスクが高まります。 そのため、予防のため築15年を目安に棟の交換を行うと安心です。

修理内容は、既存の棟板金とその下地の木材を取り外して、新しいものに交換する作業となります。費用は約15~40万円です。



7.まとめ


最後に、コロニアル屋根がどんな方に向く屋根材なのかを見ておきましょう。

コロニアル屋根のメリット・デメリットの双方を考慮した結果、屋根材にコロニアルを選ぶのがオススメなのは次のような方です。


(1)コロニアル屋根が向いている人

コロニアル屋根が向いてる人は、主に以下のような人です。

工事時点の費用を抑えたい人

・メンテナンスの費用を抑えたい人

・定番・高普及率な素材の安心感を重視する人

屋根に対してこのようなことを重視する方には、コロニアル屋根の工事費・メンテナンス費の安さや、高い普及率からくる対応業者の多さがマッチします。


(2)コロニアル屋根が向いていない人

反対に、次のような方々にはあまりコロニアル屋根をオススメできません。

・メンテナンス頻度の少なさを重視する人

・費用はかかっても、屋根の防水性を重視する人

コロニアル屋根は、長期間でみたときのメンテナンス費用は高くありませんが、メンテナンスの回数は多くなります。


また、屋根の耐久性を重視する方は、ガルバリウム鋼板屋根か瓦屋根のほうがオススメです。自分にあった屋根材を選び、快適な生活を手に入れましょう。

 
 
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