屋根って本当に点検が必要なのか? 定期的な点検のメリットと点検を行う時期は?
- houselab39
- 2024年2月4日
- 読了時間: 7分

建物の屋根は、住宅の中でも最も過酷な環境にさらされ続けている部分ですので、定期的な点検を行うことは必要不可欠です。さらに、定期的な屋根の点検を行うことは、家の維持コストが高くなるのではなく、その逆に安価に納めることができる非常にありがたい存在です。と言うのも、屋根は、住宅の構造部分を紫外線や風雨の悪影響から常に守ってくれている存在ですので、この部位が万全かそうでないかによって家の寿命自体が大きく変わってしまいます。
1.屋根点検の必要性について
住宅の屋根は、普段目に入らないため、点検をしない方も多いのではないでしょうか。しかし、屋根は建物の構造体を守る重要な部分であり、定期的な点検を行うことで、以下のメリットがあります。
① 雨漏りを未然に防ぐことができる
② 屋根の寿命を延ばすことができる
③ 建物の劣化を防ぐことができる
屋根は、雨風や紫外線などの厳しい環境にさらされています。そのため、経年劣化によって、破損や劣化が発生しやすくなります。破損や劣化が放置されると、雨漏りにつながり、建物内部の木材が腐食したり、シロアリが発生したりするなどの被害が発生する可能性があります。
また、屋根は、建物の構造を守る役割も担っています。屋根が破損すると、構造部分が損傷を受け、建物の寿命が短くなる可能性があります。
定期的な点検を行うことで、これらのトラブルを未然に防ぐことができます。また、破損や劣化を発見した場合は、早期に修理を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。
屋根の点検は、築10年未満の場合は5年に1回、築10年以上の場合は3年に1回が目安です。また、台風などの自然災害が発生した後は、早急に点検を行うようにしましょう。
屋根点検は、住まいを守るための大切なことです。定期的な点検を習慣づけ、大切な住まいを長持ちさせましょう。
(1)定期的な点検のメリット
屋根は、住宅の最も上部に位置する部分であり、雨風や紫外線などの厳しい環境にさらされています。そのため、経年劣化によって破損や劣化が発生しやすくなります。
屋根にトラブルが発生した場合、雨漏りやシロアリ被害などのさまざまな問題を引き起こす可能性があります。また、屋根の破損は、住宅の構造にも影響を与え、建物の寿命を縮める原因にもなります。
このようなトラブルを未然に防ぐために、定期的な屋根点検が重要です。屋根点検には、以下のメリットがあります。
① 点検自体は無料のケースが多い
屋根の定期点検は、通常は無料で受けることができます。ただし、雨漏りなどのトラブルが発生している場合は、修理費用がかかります。何らかのトラブルがあり点検する場合は、赤外線カメラなど、特殊な器具が必要になるのですが、定期点検の場合は目視や職人の経験をもとに状態を判断します。
つまり、無料で家の診断をしてもらえるという点が大きなメリットです。
② 屋根のトラブルを早期発見できる
屋根に何らかのトラブルが生じていた場合、それを早期発見できるというメリットです。冒頭でご紹介しているように、屋根は日常生活の中でまったく目に入らないので、何らかの問題が生じていてもなかなか気付くことができません。そして、雨漏りなどとして問題が表面化して初めて行動を起こすことになるのです。人間の病気も同じですが、問題の発見が遅れてしまうと、他の場所にまで悪影響が及び、連鎖的に悪い部分が生じてしまいます。つまり、屋根トラブルの早期発見は、家そのものの大きな劣化を防止する効果があるのです。
③ メンテナンスコストを抑えられる
屋根トラブルの早期発見ができれば、余計な劣化を防ぐので、修繕が必要な箇所も少なくなり、メンテナンスコストがおさえられます。例えば、トラブルに気付くのが遅れてしまい、雨漏りが発生すると、雨漏り修理だけで問題が解決できないケースが多いです。この場合、木材が湿気を含んでしまうことで、腐食したり、シロアリが繁殖したりと、致命的な家の劣化にまで発展する危険があるのです。そうなってしまうと、家の修繕コストは莫大な費用になります。
④ 家族の安心につながる
点検を行い「家が万全な状態にある」と分かれば、そこで生活する家族は安心できます。日本は、台風などの自然災害が非常に多いのですが、そういった災害時でも、「うちは大丈夫だ!」と根拠を持って生活することができます。つまり、日常生活上で、余計なストレスを感じることが無いという点がメリットです。
このように、屋根のメンテナンスは、さまざまな面にメリットをもたらせてくれます。なお、一度屋根の専門業者に点検してもらえば、次回何時頃に点検が必要になるのかもきちんとアドバイスしてくれますので、可能であれば、屋根の主治医のような業者を見つけておくのがおすすめです。
2.定期的な点検の必要性
屋根は、雨風や紫外線などの厳しい環境にさらされており、経年劣化によって破損や劣化が発生しやすくなります。そのため、定期的な屋根点検が重要です。
屋根点検のメリット
① トラブルを早期発見し、被害を最小限に抑えられる
② メンテナンスコストを抑えられる
③ 安心と安全を確保できる
これらのメリットは、どのような屋根材を採用していても変わりません。
例えば、瓦は非常に耐久力が高い屋根材ですが、下地の木材や防水シート、漆喰などの副材は、瓦ほど耐久力が高くありません。これらの副材が劣化すると、雨漏りなどのトラブルが発生する可能性があります。
また、ガルバリウム鋼板は、サビに強い屋根材ですが、強風で小石が衝突すると、表面のメッキに傷が入り、そこからサビが広がる可能性があります。
そのため、どのような屋根材を採用していても、定期的な屋根点検を行い、劣化が軽いうちに補修を行うことが重要です。そうすることで、住宅内部の劣化を抑えることができ、大規模なメンテナンスのスパンを長くして、全体のメンテナンスコストが安くなるというメリットがあります。
また、屋根点検をやりたがらない人が多い理由は、点検をすると工事を勧められるのではないかという不安があるためです。しかし、優良業者であれば、無理に工事を勧めることはありません。必要に応じて、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
つまり、屋根の点検は、どのような屋根材を採用していても、住宅を長持ちさせ、メンテナンスコストを抑えるために、必ず行うべきものなのです。
3.屋根点検の頻度は?
屋根は、雨風や紫外線などの厳しい環境にさらされており、経年劣化によって破損や劣化が発生しやすくなります。そのため、定期的な屋根点検が重要です。
では、屋根点検はどのくらいの頻度で行うべきなのでしょうか。
屋根のプロが考える最もオススメな点検頻度は、1年に1回、もしくは2年に1回です。
その理由は、以下のとおりです。
・ 日本には四季があり、強風などの屋根にダメージを与える要因がたくさんある
・ 屋根材の劣化は、1年で大きく変化する可能性がある
特に、以下の条件の家は、1年に1回の点検がおすすめです。
① 家の庭に屋根よりも高い木がある
② 家の裏が山で落ち葉がたくさんある
1年に1回の点検が難しい場合は、5年に1回程度、屋根全体の点検をしっかり行うというスタンスも良いでしょう。
屋根板金部分の防水処理は、塗装などの寿命よりも短く、5~7年程度で劣化してしまい、雨漏り原因になってしまうことが多いからです。
また、台風や地震などの自然災害に直面した場合は、目に見える被害が生じていなくても、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
特に瓦屋根の場合、一般の方では気づけないような屋根材のズレが生じているケースが非常に多いです。このようなトラブルは、早期に対応すれば、屋根材を並べ替えるだけで済むのですが、対処が遅れると、雨漏りや最悪の場合、屋根材が崩落してしまうことがあります。
4.まとめ
屋根を定期的に点検することで、トラブルを未然に防ぐことができます。また、破損や劣化を発見した場合は、早期に修理を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。
屋根の点検は、築10年未満の場合は5年に1回、築10年以上の場合は3年に1回が目安です。屋根のプロが考える最もおすすめな点検頻度は、1年に1回、もしくは2年に1回です。
これが難しい場合は、最低5年に1回は本格的な点検をしてもらうようにしましょう。
定期的な点検を習慣づけ、大切な住まいを長持ちさせましょう。


