床にカビが発生!原因とカビ取りの方法。住宅の床にカビができたらどうする?
- houselab39
- 2024年3月25日
- 読了時間: 5分

1.床にカビが発生する原因と予防法は
床にカビが発生する原因は、主に水分です。お子様がこぼした飲み物を拭き取れていなかった場合や、梅雨時期・長雨による湿度上昇、暖房器具による結露など、一定期間同じ場所に留まった水分は床材に吸収され、カビの繁殖を促進します。
さらに、床にラグやカーペットを敷いたり、フローリングに直接マットレスや寝具を置いたままにする場合も注意が必要です。一般的なフローリング材は水分の吸収を防ぐコーティングが施されていますが、無垢材と異なり調湿機能は備わっていません。フローリングと人の体温差による結露や、皮脂・汗を含む寝具はカビの栄養源となり、繁殖を助長します。
では、床のカビ発生を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。
(1)対策
水分除去: こぼした飲み物はすぐに拭き取り、結露対策を行う
換気: こまめに換気を行い、室内の湿度を下げる
寝具: 布団は毎日畳み、床に直接敷かない
掃除: 床だけでなく、ラグやカーペットの下も掃除する
高気密・高断熱住宅: 除湿機や換気扇を活用
近年は高気密・高断熱化が進み、調湿機能が低い住宅も増えています。ご自宅の住宅性能、建材、湿度状況などを把握し、適切なカビ対策を行いましょう。
(2)ポイント
カビ発生は水分が原因
換気・掃除・水分除去が重要
高気密・高断熱住宅は除湿対策が必要
2.フローリング、クッションフロア、畳―床材の種類別カビ取り方法

床材の種類によって、カビ取り方法は異なります。
(1)フローリング
メーカーの取扱説明書を確認
目立たない場所でアルコール/エタノールを試す
問題なければ、拭き掃除でカビ取り
ワックス下まで浸食している場合は、専門業者に相談
(2)クッションフロア
アルコールと水で薄めた中性洗剤で拭き取る
カビにアルコールを吹きつけ、中性洗剤液でこすり落とす
洗剤が残らないように水拭きする
細かな模様/加工には、ブラシでカビを掻き出す
(3)畳
乾いた雑巾でカビを取り除く
アルコールを吹きつけ、残りのカビを拭き取る
歯ブラシで畳の目に沿ってカビを掻き出す
アルコールを吹きつけ、扇風機/サーキュレーターで乾燥
(4)注意事項
カビの掃除に掃除機は使用しない
塩素系漂白剤/研磨は避ける
(5)発生原因
床付近だけでなく、部屋全体
日当たりが悪い部屋
基礎が低い古い家屋
(6)根本的な解決
カビが落とせない場合
床材の腐食/劣化によるもの
躯体/下地の補修/改修が必要
専門業者へ相談
3.賃貸住宅の床にカビができた時はどうすれば良い?

(1)賃貸住宅の床にカビが発生した場合、修繕費用は誰が負担?
通常の使用範囲で生じたカビ:借主負担なし
借主側の原因で生じたカビ:借主負担
(2)借主負担となるケース
ジュースをこぼして放置し、カビが発生
換気不足でカビが発生
ペットの尿でカビが発生
(3)自分で修繕しない
カビを発見しても、自分で修繕しないようにしましょう。
管理会社に相談
専門業者による調査・見積もり
(4)ポイント
カビが発生した原因を明確にする
早めに管理会社に相談する
自分で修繕を試みない
(5)その他
入居前に床の状態を写真で記録しておくと、退去時のトラブルを回避できます。
カビが発生しやすい環境を改善するために、換気や掃除を徹底しましょう。
4.カビが発生しにくい床材は
水濡れ・カビに強い床材で快適な空間を実現

近年、水濡れに強く、カビの発生を抑える機能を備えた床材が人気を集めています。
(1)水濡れに強いフローリング
長時間濡れても吸水しにくい
変色やシミが発生しにくい
ひび割れや膨張・収縮が起こりにくい
耐久性に優れている
(2)カビやダニに強い畳
水濡れに強い
カビやダニの繁殖を抑える
色褪せしにくい
日々のメンテナンスが手軽
お子様やお年寄りでも安心
(3)新築・リフォーム・リノベーションに最適
カビの発生を抑えられる機能性の高い床材を選んで、快適な空間を実現しましょう。
(4)ポイント
水濡れ・カビに強い床材は、清潔で快適な空間を維持できる
フローリングと畳、それぞれの特徴を理解して選ぶ
新築・リフォーム・リノベーションの際に検討
(5)その他
機能性の高い床材は、価格が比較的高くなる場合もあります。
床材を選ぶ際には、予算やライフスタイルなども考慮しましょう。
5.まとめ
カビ発生の原因は、飲み物のこぼし、梅雨時の結露や湿気が主な原因です。
カビ対策としては、こまめな換気で湿気を取り除くことや床だけでなくラグやカーペットの下も掃除する。また除湿機や換気扇を活用することも重要です。
床材別カビ取り方法はそれぞれの床材によって対応が異なってきます。それぞれの床に合った対応をしましょう。
賃貸住宅でカビが発生した場合、一般的に通常の使用範囲で生じたカビは借主負担なし、借主側に原因がある場合は借主負担になります。自分で修繕しないで管理会社に相談しましょう。
カビ発生抑制には、水濡れ・カビに強い床材を選ぶ、フローリングは吸水しにくいく耐久性が高く、畳は水濡れ、カビ・ダニ、色褪せに強い。
また、カビ掃除は掃除機は使用しない、塩素系漂白剤/研磨は避ける、専門業者に相談する際は、複数業者から見積もりを取るようにして下さい。


